免疫活性物質のことをBRM(Biological Response Modifiers)というが、なかでももっとも古くから研究されてきたのがβ-1,3-1,6-グルカン(BRMG)である。1940年代に酵母から発 見されたのを初めとし、BRMGは様々なソースから製造され、現在では世界各国の研究機関で研究が行われている。これまでBRMGは、キノコ類や酵母の構造多糖を抽出・精製して製造され、一部は医薬品にも認可されたが、一般に精製された製品は高価であり、利用できる分野は限られてきた。そこで㈱ソフィは、菌体外多糖としてBRMGを生産する菌のスクリーニングを試み、平成5年にはAureobasidium pullulansの一菌株を使って、世界で初めて発酵法によるBRMGの製造に成功した。こうして製造されたBRMGは、従来の構造多糖を利用した製品 とは物性も異なり、水溶性で高粘性な性質を持つことから、平成8年には食品添加物としての認可も受けた。さらに平成21～24年には、産官学連携 の枠組みにより臨床研究を実施し、同法で製造したBRMGが安全で高い生理機能を確認した。ソフィではこのBRMGをソフィβ-グルカンと命名 し、高品質で安価に、より
広い分野で活用されることを目指している。